刺し身の旬の魚について
刺し身は切り方で味が変わる
刺し身には、多彩な造り方と切り方があり、基本的に刺し身は、切るではなく「引く」と言います。魚の切り口をきれいに見せ、旨味を損なわず、醤油をつけた時に面に乗りやすくすることも計算されています。食感や見た目、その魚の繊維や脂などの身質を知り、切っただけで味が変わる刺し身は、日本ならではの繊細な職人技です。 また、職人が使用する刺し身包丁にも、美味しさの秘訣が隠されています。刺し身包丁が長いのは、柔らかい素材の組織をつぶさないようにするためです。薄く、狭く、鋭く長い刃で一気に引き切ることで、旨味を損なうことなく、また見た目も美しい刺し身ができあがるのです。
旬の魚が美味しい
四方を海に囲まれている日本では、一年中新鮮な魚を食べることができます。また冷凍保存技術の進んだ日本では、旬以外の魚でもいつでも美味しく食べることができます。ただ、旬の美味しさには勝てません。その時期だけに採れる魚や、その時期に1番脂が乗った魚など、日本には四季がありその季節ごとに美味しくなる魚があります。美味しい時期を知ることで、美味しさを逃すことなく堪能できます。