日本酒が誕生した理由と製造方法の変化
日本酒の誕生
原料が米と水となっている日本酒は縄文時代以降の弥生時代に誕生していたとされています。古書からは造酒司と呼ばれるお酒の製造方法も発見されています。またお酒は飲酒をする為に製造していたのではなく、収穫を終えた後に神への感謝としてお酒を捧げていたと言われており、飲むことはあまりなかったそうです。
お酒の起源
クリやクルミといった堅実類やアワやヒエといった雑穀類などのデンプン類を含んだ食材を噛むことで、唾液に含まれる糖化酵素であるアミラーゼによりデンプンが分解されてブドウ糖ができます。これを容器に溜め野生酵母によりアルコールが発酵するのですが、これを口噛み酒と呼びます。この口噛み酒がお酒の起源とも言われており、太古の昔から東アジアや中南米など広い範囲で行なわれていたそうです。沖縄では口噛み酒を明治時代まで行なっていたとも言われています。
製造方法の変化
時代の変化と共にお酒の製造方法も大きく変化し、麹を使った製造方法が米からお酒を製造していた起源とされています。麹には酵素やアミラーゼを生み出す働きを持っており、アミラーゼの成分によりブドウ糖に変化します。この発見は口噛み酒の製造方法よりも画期的な方法となり、多量にお酒を製造することに成功しています。この製造方法により現代でも美味しい日本酒を宴会の席や創作居酒屋といった場所で楽しむことができるようになっています。